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スクロヴァチェフスキのブルックナー交響曲第8番

読売日本交響楽団 特別演奏会《究極のブルックナー》
■2016年1月21日(木)
■東京芸術劇場
■18:00開場 19:00開演
■指揮=スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ

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強い意志を感じられた演奏でした。

昨年のザンクト・フローリアン修道院での演奏では、コンサートマスターの
手を借りて指揮台に上がられ、それでも90分振られたとのこと。

来日自体を心配し、毎日読響のホームページを見ていましたが、
コンサートの前日に、無事来日され立ったままリハーサルをされて
いることが載りホッとしながら会場に向かいました。

登場の足取りはかなり遅くなっておられましたが、
お一人で指揮台に上がられました。
この時点で、もう感激です。(涙がうっすら)

1楽章の半ば頃までは、指揮台から落ちるのではないかとか
強く振る時に後ろのバーを掴むのですが、つかみ損ねたらなどと
心配をしましたが、心配をよそに力強く指揮をされています。
そこにあるのは、まさにスクロヴァチェフスキのブルックナー。
いささかの衰えもありません。
強い意志で臨まれたと感じる力強い演奏です。

今回の席は、前方のステージに向かって右側。
前より、ヴィオラ軍団の演奏がうまいなと感じることが多々ありましたが、
それを横から見る位置です。
クラシック初心者の私は、耳だけでなく目でも聞くので、
間近でみるヴィオラの(特に主席の鈴木さんでしょうか)
動きは、見ているだけで心動かされるものがありました。
時に足でリズムを取り、足を上げたと思ったら踏ん張って
身体が音楽になっています。
上手な方は身体全体で演奏されますが、その極みと言った感じです。
驚いたのは、背中に感情までもが現れているではないですか。
そうこうする内にハープがポロポロポロポロリンと入ったりしつつ2楽章終了。

3楽章は、美しい楽章です。
スクロヴァさんのファンになった当初は、例えばN響と演奏した運命・4楽章
のように激しく速いところが好きでしたが、最近は第九の3楽章などの
ようにゆっくり美しいことろが本当に上手だなと思います。
この楽章もその美しさを楽しみつつ、しかし激しいところもあるのではと
初めて気がつきました。
かなりな音量で演奏されている箇所があります。
普段、お茶碗を洗いながらとかウォーキングをしながらしか
聞くことがなかなか出来ないので、こうして通して生で聞くと
新たな発見があるものです。

4楽章。
出だしは、こんなに速かった?と一瞬思ったものの
繰り返された時は違和感なくあの迫力ある演奏が聞こえてきました。
途中、ブルックナーも喜んでいるだろうなと思いつつ、
ついにフルートがなり終わりを感じさせる場面なりました。
ここに来るといつももう終わってしまうという、もの悲しさを感じます。
そして終了。
見事、90分いつも通り細かい指示をだしつつ、かなり激しく
完璧なまでに振り切りました。
見事な92歳3ヶ月です。
(私の父は、92歳9ヶ月まで現役で仕事をしましたが、
この歳になると絶対に何ヶ月までは必須です。)
スクロヴァさんも、もうすぐ92歳4ヶ月の3ヶ月です。

この日にかけてきたことを強く感じる演奏でしたが
残念なことにタクトが降りる前に拍手が5.6人ありました。
演奏前にアナウンスもあったのに、惜しい結果になりました。
この日の演奏はNHKが収録にも来ていましたので、
本当に残念なことです。

前日、読響の常任指揮者を退任される折(6年前)の同じブル8を
ブルーレイで見てきましたが、読響メンバーも随分変わっています。
細かいところでは、気になるところもあったのかもしれませんが、
オケともに気迫のこもった感動的な演奏でした。

世に美しいとか上手な演奏はたくさんあるのでしょうが、
スクロヴァさんの演奏は、志が高く常に上を向かせてくれます。

読響の常任指揮者になられる1年前ほどから、全てのプログラムを
聞かせて頂きましたが、今日の演奏はその中でも記憶に残る
演奏になったと思います。

常に今回が最後になるかもしれないという思いで聞いてきましたが、
また、元気なお姿で聞かせて下さることを真に願います。

カーテンコールは、4回。
ソロカーテンコール、2回。
一昨年は、カーテンコールの際、個々のオーケストラを讃える
こともお出来にならないほど疲れていらっしゃいましたが、
今回は、それも見事になされました。
ソロカーテンコールは、1回行われた後、舞台袖の扉が閉じられ
聴衆も遠慮して拍手は少なくなりましたが、、それでも根強く
拍手される聴衆がいて、コンサートマスターの手を借りて
再度、聴衆にこらえられました。
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by sonoda0820 | 2016-01-22 09:48 | コンサート | Comments(0)